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西川治の絵日記

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2015年 05月 26日

イタリア半島「食」の彷徨  

 本を出版しても、どのような人に読まれているのかまったくといってもいいほど分らないものだ。たまにハガキなどいただくことはありますが…。

雑誌『料理通信』2015年6月号に15年前に出版した…
イタリア半島「食」の彷徨  _c0047466_11222264.jpg
イタリア半島「食」の彷徨…(文庫本・小学館)をイタリア料理人高山大さんが、この本を下のように読んでいただいていたのをうれしくおもいました。


「メゼババ」高山大シェフに聞く、食の世界のレジュエンド

他の国の料理のことは分リませんが、イタリアに関しては恐らく、作る人(サービスする人も)の心の中に、常にイタリアの料理の原風景があるかないかが、とても重要だとおもいます。イタリアで生まれ育ったイタリア人にはそれが自然と備わっていますが、外国人でもその原風景を心に持っていれば、「初めて食べるのに懐しい」「じんわり、ホッとする」といった感覚に落とし込める。そうした味にもっていくために、このテクニックはいる、いらない。この素材、道具、タイミング、器でいこう、といったことがおもい浮かぶ。西川さんは原風景を太く、強くお持ちの方だと思います。
 イタリア半島「食」の彷徨  _c0047466_1123973.jpgイタリアから帰国して西川さんの本に出会って、「僕が見たイタリアと同じイタリアだ!」と興奮しました。
 「・・・グリッシーニには、どこかイタリア人の性格のようなものが潜んでいるような気がしてならない。幼稚性と独創性…」といった表現の一つひとつがイタリア人を的確に捉えていて、だからこういう味になるんだと納得する。以来、店に一冊、自宅に一冊、鞄に一冊入れていつも傍にあります。
イタリア料理人みんなに読んでほしいです。

by miao7 | 2015-05-26 11:24 | book


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